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2017/04/28
第四回:仕事でブログを書く目的~コンテンツマーケティング
サイトの常時SSL化・HTTPS化とは
前回の投稿ではコンテンツマーケティングのおさらいとそれを実現するためのポイントとして独自ドメインを挙げました。書いた記事を自分の資産にするためでした。今日はもうひとつ重要なポイントとして常時SSLについて書きます。SSLとはサイトのセキュリティ対策のことですが、セキュリティ対策以外にもうひとつ導入効果があることをご存知でしょうか。
既にご存知の方も多いと思いますが、まず常時SSLのSSLとはセキュア・ソケット・レイヤー(Secure Socket Layer)という英語の頭文字からきており、ウェブブラウザ(ウェブサイト=ホームページを閲覧するソフト)とウェブサーバー間で通信されるデータを暗号化する技術のことです。分かりやすく言うと、SSLを導入すると「あなたとサイトとの通信は保護されていますよ」ということになります。これにより通信データの盗聴や改ざんを未然に防ぐ効果があります。
常時とは文字通り、「いつでもあなたとサイトとの通信は保護されています」となります。どうしてわざわざ「常時」と付けているかというと、以前は個人情報やクレジットカード番号といった重要な情報を入力するフォームが設置された、一部のページだけにSSLを導入するという考え方が主だったためです。
しかし、SNSなどの利用増大に伴い個人による情報発信が活発になるにつれ、その情報保護の観点からSNSやグーグル、ヤフーといった大手のサイトがすべてのページ(サイト全体)にSSLを導入するようになりました。これをサイトの「常時SSL化」、あるいは「HTTPS化」といいます。HTTPS化とはSSLを導入したサイトのURLは頭が、http://~でなく、https://~となるためです。
個人情報やクレジットカード番号を入れる時ならまだしも、すべてのページで通信を保護する必要があるのか
普通にネットサーフィンをしていて自分が見ているサイトと自分の通信の安全性についてそう気にするユーザーはいないと思いますが、SNSをはじめ、インターネットにより事業を拡大してきたサービス事業者であれば機敏に、さらなる事業拡大を目指そうと「安心・安全」にもっと力を入れるのは当然でしょう。
常時SSL化されたサイトをよくみると、サイトの上に表示されるアドレスバー(URLバー)に「鍵」のマークや「保護された通信」という文字が出ています。このブログサイトのアドレスバーにも表示されているはずです。(ブラウザの種類によって若干異なります)。言われなければ気付きませんが、言われると「鍵」マークや「保護された通信」の文字が目に留まり妙に安心するのが人の心です。
大手の会社を中心にサイトの常時SSL化が進んでいる理由は、データの盗聴や改ざん防止以外に、私たちは常時SSLでセキュリティ対策をちゃんとやっているので安心・信頼できますよ、とユーザーにアピールする狙いもあります。
そしてもうひとつはSEO対策を目的にしたものです。セキュリティ対策より、どちらかというとこちらが今回の記事の目的、即ちコンテンツマーケティングと関係が深い話になります。
常時SSL化は安心・安全を与えるのともうひとつの狙いが・・・
サイトの担当者、いわゆるウェブマスターや小さな会社の代表者であればユーザーがどんな「キーワード」で自社のサイトに入ってきたか、あるいはどのページが一番見られているか、といったことが気になると思います。デジタルの世界の特徴のひとつとして、ユーザーの行動がサーバーに「足跡」のように残る点があります。分かりやすいのがパソコンのブラウザ内に残る「履歴」と呼ばれる、ユーザーがアクセスしたサイトの記録です。アクセス解析はこのようにサーバー(大きなコンピューターと思ってください)に残されたユーザーの様々な行動履歴を用いて行います。
アクセス解析の目的はいくつもありますが、ひと言で言いなさい、と言われればアクセスを増やすためのヒントを見つけることです。直帰率や直前のアクセス元を調べたり、思惑通りのキーワードで自社のサイトに入ってきているかを検証することも重要です。このうちユーザーが何というキーワードで入ってきたかを調べることを検索キーワードの解析といいます。
検索キーワードの解析はグーグルやヤフーなどの検索サイトから、ログと呼ばれる記録を自社のサイト内に埋め込んだアクセス解析ツールが受け取り解析することで分かります。この時、自社のサイトが常時SSL化されているか、いないかが重要になってきます。
常時SSL同士でないと検索キーワードの正しい解析ができない
検索キーワードの記録はログのひとつですが、常時SSL化がされていないサイトの場合、このキーワードがうまく受け取れず解析できないという事が起こります。これは記録を受け渡す側(グーグルやヤフーなどの検索サイト)と受け取る側の双方がSSLでないと情報を引き継がないという決まり(仕様)になっているためです。
そのためアクセス解析ツール・グーグルアナリティクスで検索キーワードを確認するページを開くと「not provided」となって表示します。これは「(検索キーワードを)証明できなかった」という意味です。
検索キーワードの情報なくして効率的なSEO対策は行えません。検索キーワードの情報がないSEO対策はいわば勘に頼ったSEO対策といえます。そこには思いこみや決めつけが入り込む余地がどうしても生じてしまいます。デジタルの利点を生かした、根拠のある、効率的なSEO対策を行うには検索キーワードを把握する。そのためにはグーグルやヤフーなどの検索サイトと同じSSLの環境にする=自社のサイトも常時SSL化するしかありません。
このように常時SSLはお客様に安心・安全を与える効果とは別に、自社のサイトに入ってきたユーザーの検索キーワードをきちんと把握してコンテンツ改善に生かし、検索エンジンでの上位表示につなげていくというとても重要な役割があります。
常時SSLとコンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとはコンテンツを充実させ、グーグルやヤフーの検索結果ページの上位に表示させ、そこからキーワードに興味のある新規顧客を獲得する戦略です。コンテンツ内の検索キーワードで一日何人集客できたのか、あるいはできなかったのかを検証するためには検索キーワードの把握は欠かせません。それには常時SSLの導入が重要なポイントとなってきます。
SSLは「目に見えにくいサービス」です。小さな会社の場合、今は後回しだ、という気持ちは心情的にはよく理解できますが、小さな会社、入力フォームの設置されたページないサイトであっても通信が保護されていると、安全に対して意識の高い会社だなと好感度アップに少なからず寄与します。
常時SSL化のコストは以前と比べると遥かに安くなっているので我々のような小さな会社も勉強して大手サイトに負けずに導入したいものです。
弊社では独自ドメイン取得、常時SSL化(HTTPS化)ともにサービス提供していますのでお気軽にご相談ください。
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