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アルテ・大田の日々好日 ~思い立つ日が最上吉日~

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2017/12/26

沖縄新進芸能家協会、第51回「定期公演」に出させてもらいました。

思い出す地謡初挑戦のころ

12月23日(土)、24日(日)の両日午後5時から那覇市久茂地のタイムスホールで沖縄新進芸能家協会(以下、新進協)の第51回定期公演がありました。2011年の入会以来、右も左も分からぬまま毎年出させてもらっています。入会当初は斉唱だけでしたが、3年前からは無謀にも三線地謡(じうてー、又はじかた。舞踊のバックバンド兼コーラス)にも挑戦しています。先輩に誘われるがままのチャレンジでしたが、後で元会長の方にお話を聞くと昔は地謡に出たい人が沢山いて、元会長も出たくても出れなかったそうです。そんな時代と比べると、最近は趣味の多様化等が影響してか地謡希望者が減っているようです。数が減るということは会としては一見マイナスではあるのですが出たい側からするとチャンス到来ということになります。元会長の話を思い出しながら、どんな状況も嘆かず、常にプラスにとらえたいとあらためて思います。

 さてしかし、運良く地謡に出れるのはよいのですが日頃からの稽古を通じた土台がないと当然練習に苦労します。私は地謡初挑戦の際、本番でチラシ(メインの歌に続く次の歌)の仕上げが間に合わず悔しい思いをした経験があります。潔くよく反省しなければなりませんが、挑戦に失敗はつきものです。それにしてもその時の私は「怖いもの知らず」という言葉がピッタリだと思います。失敗を受け入れてくれたかどうかは怖くてまだ聞けないので分かりませんが、思い出すたびに誘った先輩や周りの地謡のメンバーの皆さん、そして当時の会長に感謝の気持ちでいっぱいになります。恩返しのつもりでこれからも地謡に挑戦しようと今回も地謡希望の「手を挙げました」。演目はもちろん初挑戦の舞踊「前之浜(めーぬはま)」でした。

花の舞踊、密かな人気の地謡(じうてー)

 舞台の主役はもちろん踊り手ですが、地謡も音曲をやる者からすると「憧れ」、密かな人気です。24日、ドキドキワクワクの本番当日まで三線4名、箏曲、太鼓、笛、胡弓各1名の地謡メンバーと練習に励んできました。さあ、本番、結果は全員無事役割を果たせたと思います。個人的には、構成曲3つ目の「與那原節(ゆなばるぶし)」で少し声がかすれてしまったのが反省ですが昨年よりは落ち着いて歌うことができました。ただ鑑賞した先輩方によると「歌はまあ良かったけど、表情と姿勢を直さないといけないな」との感想をいただきました。顔は自然に、姿勢は構えた位置から微動だにしないのが理想です。しかし、苦しい時に表情に出たり、姿勢もタテノリとはいかないまでも動き過ぎとの指摘は以前に家族や先生方からも指摘されていました。「弾いて歌うのは当たり前。人は姿勢を見ている」とは先輩の厳しくも温かい言。左手の指の運びも含め私には高いハードルばかりですが、有難いアドバイスです。次は少しでもきれいな姿勢で歌が歌えるよう、三線が弾けるよう、練習方法を工夫します。また地謡以外に斉唱の出演も2つあったのですが地謡の練習に追われ、斉唱の方は足を引っ張らないようにするので精いっぱいでした。来年は地謡だけでなく斉唱も万全に仕上げて臨みます。という具合に今年も成果と課題の両方あった定期公演でした。

 今年の定期公演は2日間で延べ300人の会員が出演しました。会員は沖縄タイムス伝統芸能選考会の新人・優秀・最高・グランプリの各受賞者です。新進協は昨年創立50年の節目を迎えた団体です。会長(仲村渠達也、箏曲)が沖縄タイムスのインタビューに「次の50年への第一歩となる新進協らしい元気な舞台にしたい」という抱負を述べられたような舞台になったと思います。ご来場いただいた皆さん有難うございました。また沖縄の伝統芸能を直にご覧なられたことのない方は3月11日(日)に芸能の夕べ チャリティー公演(沖縄県社会福祉協議会主催)がありますのでぜひ一度会場へ足を運ばれてみてください。 

歌舞伎俳優みたいにカッコイイ会長あいさつ(画像クリックで拡大)

舞踊・前之浜(めーぬはま)の本番前地謡練習風景(YouTube)

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大田 守昭

有限会社アルテピナコテーク沖縄
代表取締役
大田 守昭

おおた もりあき 沖縄県沖縄市出身
このブログは沖縄のインターネットサービス会社・アルテピナコテーク沖縄の代表がお客様及びブログを読んでくれた方お一人おひとりのお仕事がうまくいったり、夢が叶ったりしたらいいなと願いながら書かせてもらうものです。それを通じて私自身も仕事がうまくいき、夢が叶う日が来たらいいなと願いながら書かせてもらうものでもあります。システムや運営はすべて自社になります。もしお仕事のご相談などいただけたら「唐船ドーイ」を弾き歌いながらお話お伺いさせていただきます。まだ練習中ですが。。。

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