- 三線日々好日
- 湛水流伝統保存会 第30回定期演奏会に出させてもらいました。
2018/02/28
湛水流伝統保存会 第30回定期演奏会に出させてもらいました。
所属する湛水流伝統保存会の第30回定期演奏会が2月18日日曜日の午後2時、首里公民館大ホールで開かれました。
湛水流は湛水親方・幸地賢忠(1623年~1683年)を祖とする流派で、「ひやみかち節」や「屋嘉節」を作曲したことで知られる音楽研究家・山内盛彬が1982年(昭和57年)に会を設立。会では盛彬が採譜した7節9曲を中心にした、今でも斬新な横書き声楽譜を用いながら研さんを続けています。節目となる30回目の演奏会ではその山内盛彬を顕彰し、後半に「山内盛彬の世界」と題したプログラムが組み入れられました。
演奏会は「作田節、早作田節」の斉唱で幕開け。その他、「虎頭山(とぅらじゃーま)節」「ヂャンナ節」などが披露されました。
舞踊は「暁(あかちち)」「首里(しゅい)」の2題。
湛水流舞踊「暁」(踊り:啓扇本流船之会・船越かおる)
湛水流舞踊「首里」(踊り:阿波連本流啓扇本流文幸の会・宮城めり子)
後半、「山内盛彬の世界」では盛彬のひ孫・山内盛貴(もりたか)氏が盛彬が三線音楽の発展を目指して考案した楽器「三山」(サン・ヤマー)を紹介し、演奏。また会員一同による「ひやみかち節」の斉唱も披露しました。
演奏会のクライマックス「瓦屋(からやー)四重奏」では舞踊「瓦屋」に用いられる「なからた節」「瓦屋節」「しやうんがない節」の歌三線、箏を4つのパートで演奏。琉球古典音楽による合奏(アンサンブル)の魅力をご来場いただいた皆様に味わっていただいたと思います。
その他、今回も協力団体として山内盛彬と深いつながりのある、王府おもろ伝承者の安仁屋眞昭氏らや首里クェーナ保存会による古謡や中国の影響を受けた「御座楽(うざがく)」といった古(いにしえ)の王朝礼楽に触れることができた演奏会でした。
私は去年初挑戦した独唱の出演はなく、斉唱3題と舞踊「首里」の地謡の出演でした。また稽古に努め、次回は技量をさらに磨き出演できるようにします。以上、簡単ですが演奏会の様子でした。
第30回定期演奏会のプログラムについてはこちらをクリック(別画面でPDFが開きます)
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