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2019/06/29
自分を変えたい時は~過去・現在・未来(1)
人は幸せになるために生きている
とよく見聞きします。確かにそうだと思います。そのために人は自分を変えたい、成長させたいと願い、本を読んだり、自己啓発セミナーで話を聞いたりして学ぶのでしょう。大人になっても一生勉強だ、というのもなるほどと思います。幸せになんかなりたくないと悪ぶったり、斜に構えたり、あるいは本当に自暴自棄に生きている人たちもたくさんいることでしょう。特に自暴自棄に生きている人たちにもやはり幸せになるために生きることを願ってやみませんが、本当に私には想像もできないほどの困難や傷を抱えている方々にとって私の言葉は蟻よりも軽いものでしょう。だからまず今は生まれた国に、時代に、家族に恵まれた自分を少しでも変えてみたくて考えをまとめてみます。
私が少しでも自分を変えたいと願うのは、もちろん幸せになるためですが、もう少しいいますと自分の身近にいる人や困っている人を助けられる人間になりたいからです。特に弱い立場にいる子どもや障がいを持たれている方たちの命が、尊厳がそれゆえに決して踏みにじられることなく、誰もが愛され笑顔で過ごせる日々を願っています。別な言い方をしますと今の自分にはそれを叶えるための力がまったくないため自分を変えたいのだと思うのかもしれません。要は、今まで何一つ歯を食いしばって頑張り続けたことがない男が、50歳を目前に生き方を悔いているわけです。
苦手なことは自分を鍛える
「幸せ」とは何か、これはまた大きすぎるテーマなのであらためて書かせてもらうとして、私が自分を変えたいと思って試し始めたのが「早起き」でした。6、7年ほど前からになるでしょうか。企業経営者が対象の勉強会に入会したのがきっかけでした。そこでは朝の6時からほぼ毎日1時間弱、経営改善につながるというミニセミナーがありました。私は早起きが苦手でした。苦手なことには手を出さない、避けるという考え方もあるでしょうが、私は自分を変えるにはこの苦手なことに挑戦するのがよいと思いました。
話が少し脱線しますが、ある日のセミナーでは、自分を鍛えるためにはこの苦手なことをやるのがよいという話でした。誰でも順風ばかりの人生、というものがないとしたら、時には困難や苦難といった嵐に見舞われる、といったことがあるとするならば、それを乗り越えるには日頃から自分を鍛えておく必要がある。それには苦手なことをやるのがよい。私は自分を少しでも変えたい、それは過去に大きな挫折、失敗があるからです。過去と他人だけは変えられないと以前のブログでも書きましたが、それならば自分と未来を変えるしかないわけです。
今の自分や生活に特に不満はないが将来襲ってくるかもしれない試練のために、あるいは自分を変えたくて自分を鍛えるために苦手なことに取り組む。私は後者の立場で挑戦しようと思ったのでした。ちなみに、苦手なことと逆の「好きなこと」はどう考えたらいいと思いますか。講師によると「仕事にする」とよいそうです。好きこそものの上手なり。好きであればどんどん知恵が出る。出足も早く、才能もどんどん伸びる。ゆえに結果もどんどん付いてきて早く出世や成功するそうです。確かにそう思います。でも、逆の発想も導けますね。すなわち、自分を変えたい、成長させたいために苦手なことを仕事にするという手です。「期間限定」であればきっと誰でも(私でも)頑張れるのではないでしょうか。
早起きして気付いたこと
さてその早起きですが、やってみて気付いたことがあります。一つ目は朝は時間がゆっくり流れるということです。決して寝ぼけてるわけではありません。油断するとまた寝てしまいますが、静寂がそうさせるのか、集中力が高まる気がします。また寝ている間に脳がリセットされるせいか、よいアイデアが浮かびます。顔を洗ったりシャワーに入っていると突然閃くことがよくあります。だから朝に勉強や仕事をするとよい、というのは本当だと思います。注意したいのがシャワー時には紙とペンを常に近くに置くということです。そうでないと裸のまま廊下にでるか、移動している間に大切なアイデアや閃きを忘れてしまうことになります。
気付いたことの二つ目は朝は人を優しくする、あるいは素直にするということです。まだ寝ている親を起こさないよう、そっと朝の勉強会に出かけます。またある朝はいつもは5時過ぎには起きてくる老父がなかなか起きてこないので心配になり寝室に見に行きます。ちゃんと呼吸をしているのを確かめ安心します。それが前日、政治問題で激しく対立していたとしてもです。朝は不思議と人の心もリセットするようです。
効用はまだまだあります。早起きはわがままや眠い辛さに打ち克ったご褒美として天から澄みきった、張りきった心がもらえます。おかげで仕事や家のこと、自分の好きな趣味のことなどが多くでき1日が長く感じられます。理想的で充実した1日を過ごすことができます。
難点といえば、あまり早く起きすぎると昼間から眠たくてしょうがない点でしょうか。しかしこれは筋肉痛と一緒です。日頃鍛えていないから筋肉は痛い、早起きは眠いだけであって、鍛えていくうちに筋肉痛も眠いのもなくなっていくはずです。ただ早起きがどうしてもできないという人もいるはずなのでそこは別の方法で自分を鍛えます。早起きは単なる手段にしかすぎないからです。
ITバブルに乗って起業
私がこの早起きをてこに自分を変えようして6年ほどが経ちました。振り返る前に、私は大学を出させてもらった後、約7年ほどの会社勤めを経て、今から18年前の2002年に起業しました。今も働く、インターネットを使った集客や販促支援を主に行う会社です。起業前の私の前職は広告代理店のWebの営業で、ホームページの制作や更新の支援、Web広告の販売等を1年弱行いました。最初に勤めた会社を辞めたあとの仕事で沖縄ではハシリの部類でした。その少し前、本土では「IT狂騒曲」と呼ばれるような、ITの異常な盛り上がりが東京を中心に既に起きており、沖縄でも「ITで食っていけるようになるかもしれない」そんな時でした。私が起業できたのはこのようなタイミングと転職した広告代理店で私を育成し、指導してくれたメンターと呼べる者に出会えたおかげでした。その者はプログラミングをはじめ色々なことができ、起業から今もずっと変わらず私を支えてくれ、彼なしでは起業は思いつかず、人との出会いが運命を変える、という誰から聞いた言葉を思い出します。
そのメンターの読み通り、仕事は増え、また新たな仲間も増え、会社の売り上げは徐々に増えていきました。しかし、起業9年目あたりから同業者との競争が激しくなったこともあり、売り上げが伸び悩むようになりました。そんな時に出会ったのが先に触れた企業経営者が対象の勉強会でした。少し触れたようにその会では朝の6時から多くの経営者が集まり、勉強や交流をしていました。私はこの早朝の勉強会への参加を通して自分を変えて、それにより事業をさらに発展させたいと思いました。 ちょうど42歳になるかならないかの頃でした。今も連載中か分かりませんが、日経新聞の名経営者たちの「私の履歴書」調になってきて恥ずかしくなってきましたが続きます。