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- 沖縄県しまくとぅば普及功労者表彰の市長・教育長表敬に同行しました。
2023/11/03
沖縄県しまくとぅば普及功労者表彰の市長・教育長表敬に同行しました。
皆さん、お変わりございませんでしょうか。宜野湾市文化協会会員の金城明美さんと大城宏予さんが令和5年度の沖縄県しまくとぅば普及功労者に表彰され、その報告にお二人及び関係者の皆さんと10月31日の火曜日午後、宜野湾市役所に市長と教育委員会教育長を表敬訪問しました。
金城さんと大城さんは宜野湾市文化協会所属の宜野湾市うちなぁぐち会で10年以上、うちなーぐちの普及活動に努めており、その功績が認められての表彰でした。
Googleで調べると、今から14年前の2009年2月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)が世界の約2,500の言語が消滅危機に晒されていると発表しており、日本の言語でいうと、北海道のアイヌ語、東京都八丈島の八丈語、琉球諸島の奄美語、国頭語、おきなわ語、宮古語、八重山語、与那国語の8つが該当するそうです。副市長、教育長との懇談の中でも消えゆくうちなーぐちへの危機感がそれぞれ語られ、その対策についての話も色々と出ました。私も沖縄からうちなーぐちが消えてしまった時、はたしてそこは沖縄と呼べるのだろうか、という根本的な問い、そしてそれに続くうちなーぐち消滅へのとても強い危機感があります。9月にブラジルに行ってきましたが、ブラジルで暮らす親戚やウチナーンチュたちとの出会い、交わりを通して、いま私のうちなーぐち愛、うちなー愛は最高潮に達しています。
表彰の報告では金城さん、大城さん以外に宜野湾市うちなぁぐち会の與儀清子会長ほか、同席された役員の皆さん全員が挨拶しましたがすべてうちなーぐちでの挨拶でした。恥ずかしながら一部聞き取れないうちなーぐちもありましたがその抑揚はやさしく、懐かしく、とても心地よかったです。しびれました。私もうちなーぐちを習いたい!今回私は、宜野湾市文化協会の事務局長としての同行でしたので挨拶はありませんでしたが、もしふられたらどれだけうちなーぐちで挨拶できただろうか、、、またまた自分を知る、大変貴重な時間でした。
ちなみに、うちなーぐち(おきなわ語)講師の比嘉光龍(ふぃじゃ ばいろん)氏によると、琉球諸島の言語は「琉球語」と単一の言語のように称されてきたが、実際には複数存在するため、近年琉球諸語研究者の間では、複数を意味する「諸」を加えて「琉球諸語」という呼称が多く使用されているそうです。氏は誤解を招かないために「琉球諸語」と呼称を改めるべきだ、と述べていて、私も素人ながらとても重要な指摘ではないかと思います。
すべての言語が守られ継承されることを願ってやみません。