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- 宜野湾市うちなぁぐち会さんとハワイうちなーんちゅの皆さんの沖縄交流会に参加させてもらいました。
2023/11/08
宜野湾市うちなぁぐち会さんとハワイうちなーんちゅの皆さんの沖縄交流会に参加させてもらいました。
去る11月3日金曜日の少し早い夕方、西原町にある某大学の交流スペースで開催された、宜野湾市うちなぁぐち会さんとハワイうちなーんちゅの皆さんの交流会に参加させてもらいました。
ハワイうちなーんちゅの皆さんはサミット(会議)ツアーで来県されており、この日は午後から大学の講堂で沖縄が抱える「うちなーぐち」継承の課題について、また日本や世界が抱える環境や社会問題について、宜野湾市うちなぁぐち会の皆さんらと現状の共有や質疑応答などを行ったそうです。
私は宜野湾市文化協会を通じてご縁のあった宜野湾市うちなぁぐち会の役員の方から、勉強会後に開催される沖縄交流会での幕開け舞踊「かぎやで風」の演奏を頼まれ、二つ返事で参加したのでした。交流会には心細かったので、同じく文化協会の古典芸能部でお世話になったことのある先輩を誘い参加しました。
さて、交流会が始まると「余興」担当のつもりで参加した私でしたが、幕開けの「かぎやで風節」演奏後は宜野湾市うちなぁぐちの皆さんさんとハワイうちなーんちゅの皆さんにより次々と繰り出される余興の数々に圧倒されっぱなしでした。
宜野湾市うちなぁぐち会の皆さんによる寸劇(セリフはもちろんすべてうちなーぐち!)、ハワイうちなーんちゅの皆さんによる雑踊り「浜千鳥」(地謡じうてーも)、うちなぁぐち会の皆さんとハワイうちなーんちゅの皆さんコラボによる、台詞の唱えが中心の組踊「八重瀬の万歳(えーじぬまんざい)」、ほかにもウクレレ演奏など、どれもが長年の稽古、鍛錬なしでは披露できない、すごい余興ばかりでした。
中でも私と先輩が特に感心したのがハワイうちなーんちゅの皆さんによる歌三線また舞踊でした。訂正します。感心どころではありません。ほれぼれしました。感動でした。それもそのはずで披露されたのは「御冠船歌舞団(うかんしんかぶだん)」のメンバーの方々でした。
しかもメンバーの方から名刺をいただいたり、お話をさせていただくと「野村流」の実演家や師範の肩書をお持ちでした。恐縮してしまいましたが、同じ「野村流」を学ばせてもらっている者として、所属する団体は異なりましたが嬉しく思いました。また師範の先生お一人は、余興から参加の私たちにもとても打ち解けて下さり、そのお人柄にも大変感銘を受けました。
去る9月に所属する野村流保存会のブラジル支部記念公演に参加するためブラジルに行った時にも感じたことですが、海外の県系の方の琉球愛、芸能愛は本当にすごい。今回もまたまた大きな刺激とやる気をもらった、大変貴重な時となりました。
ちなみに、御冠船歌舞団は1998年に結成された、ハワイの県系3、4世の若者を中心に構成された、琉球伝統芸能文化の保存と継承を目的とするグループで、「冠船」とは、琉球王朝時代に冊封使が乗っていた船であること、また琉球に滞在する冊封使一行を歓待する宴で演じられた芸能を「冠船芸能」と呼んだことなどを、恥ずかしながら家に帰り、ググって知りました。
余興担当のはずの私はもう出番がなく、寂しいというより内心少しほっとしていたところ、交流会の最後にお約束のカチャーシーをやることになり、御冠船歌舞団の三線師範の方が私に気を使ってくくださり、私に「唐船ドーイ」を弾くよう促してくれました。ところどころ弾き間違いしましたが、そんな演奏と歌でも皆さん喜んで踊ってくれました。うちなーんちゅのアイデンティティ、パワーは強く優しい。
あーーーもっと芸達者になりたい、、、練習しておけばよかった、、、。
もっと三線が上達したあかつきにはハワイうちなーんちゅ御冠船歌舞団の皆さんと一曲でも一緒に演奏させてほしい、と心のうちで強く願いました。
御冠船歌舞団の公式サイトはこちら