- 三線日々好日
- 湛水流伝統保存会、第29回「定期演奏会」に出させてもらいました。
2017/03/28
湛水流伝統保存会、第29回「定期演奏会」に出させてもらいました。
練習の成果を試す
去る3月19日日曜日の午後、首里公民館大ホールで湛水流伝統保存会の第29回定期演奏会がありました。プログラム後半、私は人生初の独唱に挑戦させてもらいました。「練習の成果を試合で試すんだ」テニスの錦織圭選手に試合前そう言って鼓舞するマイケルチャンコーチをテレビの特番で見たことがあります。いい言葉だな、と覚えていた私は舞台に座りながら自分で自分に言い聞かせていました。舞台で目にした赤や緑色のフットライトの美しいコントラストとまぶしさを私は一生忘れないと思います。来場者は80人ぐらいだったでしょうか。100人はいたでしょうか。緊張してはいけないと客席を見ないよう目線をずっと下げていたので分かりません。それが功を奏し、またさっきの言葉のお蔭もあってかあまり緊張せず、なんとか歌い終わることができました。
私が心掛けたのは、練習の成果を試す、ともうひとつ「無心」になるということでした。私情雑念をきれいさっぱり捨てようと思いました。お蔭である程度集中することができました。しかし、練習の成果を試す、という技量の面では、歌の出し口の音程と曲想をイメージしながら歌うこと、三線のテンポが早くならないこと、そして思い切り歌うこと、これらを目標にしていたのですが半分ほどしかできませんでした。やはり実力以上、練習以上のものは出せないようです。
いつもハラハラドキドキ、私流ぎりぎり突破法
4、5ヵ月ほど前、独唱の話をいただいた時、まだ自分には時期尚早だろうと思っていたので一瞬ビビりましたが、ありがとうございます、喜んでさせてもらいます、と受けさせていただきました。技量的にはまだまだですが、若手育成という雰囲気が去年の演奏会あたりからありました。もう40後半のおっさんなので若手ではないのとまだまだ人前で歌えるレベルではありませんでしたが、発想を変えると、条件は満たしていないが歌わせてもらえる。これはなんて有難いことなんだろう、チャンスだと思いました。また三線を始めるのが遅かった私の場合、効率よく上達するには人前で数多く歌うしかないと思いました。そこで稽古日はもちろん倫理法人会の経営者モーニングセミナーや友人の家やお店、三線サークル、また恥をかくのを覚悟でラジオでも歌わせてもらいました。案の定失敗したり、震えたりもしましたが徐々に落ち着いて歌えるようになりました。
終わった今、チャレンジしてよかったという気持ちと少し自信がつきました。と同時にもっともっと練習して実力を付けないといけないと思いました。今回は公民館での演奏会だったので実現したという面が非常に大きいからです。湛水流の師範の先生と父からは歌に味がないという有難い指摘をいただきました。大きな舞台では本当にまだまだ歌えません。私は運がいい。
演奏会までは毎週木曜日に湛水流の会長、副会長をはじめ各師範の先生や先輩方にひとかたならぬ指導と励ましの言葉をいただき大変感謝です。また一緒に舞台に上がらせてもらいました他の独唱メンバー三名にも感謝です。勝手に大きな力をいただきました(笑)。演奏会には心の支えに両親や友人に来てもらいました。そのほか携わってくれた皆様すべてにただただ感謝です。来年は節目の第30回演奏会です。また舞台に出させてもらえるよう、何か恩返しできるよう稽古に精進します。
※動画追加しました(YouTube)
(開演前、余裕のVサイン)
(演奏会終了後、応援に来てくれた湛水流の先輩と)
プログラムはこちら↓(クリックで中が見れます。PDFファイルが別窓で開きます)