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アルテ・大田の日々好日 ~思い立つ日が最上吉日~

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2018年度沖縄タイムス「伝統芸能選考会贈呈式・祝賀会」に出席しました。

三線部門の最高賞で合格させてもらいました。師匠はじめ、励まし勇気づけてくれた多くの皆様に心より感謝いたします。自己採点は低かったのぎりぎり合格させてもらったのだと思います。賞に恥じないようもっともっと努力します。 

2018/11/18

2018年度沖縄タイムス「選抜芸能祭」に出させてもらいました。

去る日曜、4日間に渡った新人・優秀・最高賞の2018年度沖縄タイムス選抜芸能祭が無事終わりました。私は3日間出させてもらいました。 地謡(じかたと読み、また話す時はじうてーとも言います)といって舞踊の脇で演奏した仲間とご指導いただいた2名の先生との記念写真です。3か月弱前まではお会いしたこともなかった皆様でした。打ち上げまでご一緒させてもらいました。ご縁に感謝です。  4日目の幕開け斉唱では「茶屋節」(チラシは「すき節」。※チラシとは主人に対する「お供」のような短い歌曲)に出させてもらいました。 幕が開く前に、舞台監督から最後、「カマジシ(難しい顔)」して歌わないように、と注意があり、自分のことと思い、少し柔らかい顔を意識しました。すると後日、鑑賞してくれた兄貴分の先輩が「笑いながら歌っていたな、すごい余裕だな」と言われました。 違う、違うんです。演奏も何カ所か間違えたけど周りに一緒に合格した仲間が沢山いたおかげでバレないので柔らかい顔を心掛けたのです。「古典の中の古典」と司会者が名調子で紹介してくれた「厳粛にして荘重」な茶屋節を、ひとりだけ笑っている様子だったらどうしよう。DVDを見るのが怖い。。。続く・・・ 

2018/10/16

小さな三線演奏活動、2年目に突入しました。

昨年から始めさせてもらった福祉施設でのお祝い事の余興お手伝い。今年も三線の稽古仲間に誘われて敬老会での余興に出せてもらいました。小さな三線演奏活動2年目です。 たかが余興されど余興!まずは衣装も準備万端。なりきりナツメロ歌謡ショー(注)上の写真の方は余興に私を誘ってくれた器楽(太鼓、笛)と三線をされている稽古仲間の先輩です。利用者の方ではありません。 琉球舞踊も披露。太鼓の音に合わせた見事な舞いでムードがさらに高まります。 余興では、若いころから三線をされている利用者の方にも思い入れのある昔節をご披露してもらいました。今も毎日三線を弾かれているだけあって演奏も歌も大変素晴らしかったです。私も先輩にならい情け深い歌をいつか歌えるようになりたいです。 最後は唐船ドーイを歌わせてもらいみんなでカチャーシーを踊りました。 沖縄には昔から人々が大切にしてきた「イチャリバ、チョーデー(出会えば皆兄弟)」という言葉があります。私もこの言葉がなぜが大好きです。短い時間ではあったのですが、余興を通してとても楽しい時間を過ごすことができ、また感謝があふれました。これからもいただいたご縁を大切にし、また機会があればぜひ参加させてもらいたいです。もっともっと稽古を重ね、多くの方に沖縄の歌三線を楽しんでもらえるよう精進します。ありがとうございました。 

2018/09/15

琉球古典音楽野村流保存会、第44回「定期公演」に出させてもらいました。

去る日曜日に宜野湾市民会館大ホールで開催された琉球古典音楽野村流保存会の第44回定期公演に出させてもらいました。 リハーサルの途中にいつもよくしてもらっている師範の先生方に挨拶させてもらったり、久しぶりに会う先輩や地謡仲間とゆんたくができ参加してよかったです。 懇親会では、芸事を通じて年齢関係なく同じ気持ちになれるからいいね、という大先輩の言葉に納得。 公演は客席に空席が目立ち残念だったので趣味が多様化した時代やその他大変なことはありますが、沖縄のアイデンティティでもある世界に二つとない琉球伝統音楽の素晴らしさ、奥深さを伝えられるよう会員としてもっと頑張ります。 10月のタイムス選抜芸能祭で一緒に地謡をさせてもらう安室リーダーが独唱を見事に努めたほか、他の独唱も見事でした。なんと「しゃかり」のチアキさんも独唱されていました。独唱は「教師」そして「師範」免許を持つ者からさらに選抜されます。 私は出演は幕開け斉唱だけでした。独唱の栄誉ははるかまだまだですが、「数多くの舞台をこなすことが芸を高める一番の方法」と聞くので今はひたすら舞台に出続けます。 

2018/09/07

沖縄新進芸能家協会、初企画「ゆいまわる」公演。第一回を石垣で開催

去る5月26、27日の両日に所属する沖縄新進芸能家協会(略称、新進協)の地方公演で石垣島に行って来ました。地方公演に参加するのは2015年11月の沖永良部島(おきのえらぶじま)公演以来、また石垣島の地を踏むのはなんと約30年ぶりでした。(以下、新進協新聞委員会で私が担当したレポート記事を転載します)会員と一緒の舞台に立ちたい 2018年5月26日(土)、「ゆいまわる」公演が産声を上げました。この公演は、沖縄本島内で開催される公演に参加する機会や鑑賞する機会の持てない会員のために地域に出向き、会員同士やお客さまと演者、芸能を通して人や地域を結ぶことを目的に立ち上がりました。また公演名称の「ゆいまわる」は、結ぶという意味の「ゆい」、そして会員のいる地域を「まわる」という二つの意義と、相互協力の意味のある「ゆいまーる」をかけて付けられました。(考案者は舞踊・太鼓部門の山崎啓貴さん) その記念すべき1回目の開催地となったのは石垣島。会場は石垣市民会館大ホールで、開演は18時30分からでした。出演者総数は約100名、来場者数は500人余と感謝に堪えない数でした。琉球芸能の魅力を感じてもらえたと確信 第1回目の公演ということもあり、すべての演目についてどの出演者も琉球古典芸能の世界を石垣・八重山の方々に少しでも知っていただき、その魅力を楽しんでもらおうと、出演演目が決まるとすぐに力を合わせて稽古に汗を流しました。本番の舞台ではいずれの演目も新進協らしく、ベテラン、大家の先生方とは一味違う、フレッシュでエネルギッシュな演技を披露することができ、ご来場いただいたお客様の目には新鮮に映ったようでした。 中でも組踊は新進協としても久しぶりの取り組みでした。演目は「手水の縁 忍の場」。山戸と玉津の恋物語に観客は固唾をのみ、女性4名の歌三線と他の地謡メンバーによる美しい音曲は、男女の切々とした愛を感動的に盛り上げ、ご来場いただいた多くの皆様に琉球古典芸能の魅力を感じ取っていただけたものと確信します。歌碑めぐり等会員交流も。次回も期待を 今回の公演は、沖縄本島と現地在住の会員はもとより、東京、神奈川からも多く会員が駆け付けました。また琉球古典音楽野村流保存会八重山支部、琉球箏曲保存会八重山支部、光史流太鼓保存会八重山支部の先生方の賛助出演をはじめ多くのご協力を頂きました。 また公演終了後の懇親会、翌日の「八重山謡歌碑めぐり」研修などを通して、まさに公演の趣旨である、地域の会員と一緒の舞台に立ち研さんを積むこと、交流を深めること、さらにはその地域において琉球芸能の理解を深めてもらうことを達成できたかと思います。そしてこれからも公演名の通り、第二回、第三回と「ゆいまわる」を継続していけるよう会として努力を重ねて参ります。(新進協新聞記事はいったんここまで) また公演の様子は以下、八重山暮らしの情報サイト「やいまタイム」さんにも写真付きで紹介されていますのでぜひご覧ください。■沖縄新進芸能家協会 第一回「ゆいまわる」石垣公演 堪能しましたhttps://yaimatime.com/staff-blog/53365/ 約30年ぶりの石垣島。当時住んでいた場所を訪ねたりする時間は残念ながらありませんでしたが、沖縄本島に帰る直前に観光で寄った川平湾の美しさになんだかほっとしました。(公演に一緒に参加したメンバーとカメラマンの向こうに見えるのが川平湾。私が撮ったのはこれしかなくお許しを…)(控室での1枚)今回の出演演目:古典音楽斉唱(かぎやで風節、ご縁節、辺野喜節)、地謡(舞踊 若衆こてい節) このような出演の機会を設けていただいた執行部と沖縄新進芸能家協会、またご鑑賞いただいた皆様へ感謝致します。ありがとうございました。 ※新進協では今回の公演のDVDを発売中ですのでご興味のある方は私までお気軽にお問合せください。(ご連絡は、メール nichi2@mokuhyou.okinawa 宛にお願い致します!)(ゆいまわる石垣公演・その2に続く) 

2018/06/02

小さな三線演奏活動始めました。

余興メンバーと今年の後半は所属させてもらっている琉球古典音楽の団体での活動に加えて、活動で知り合った先輩方に誘われて自治会や文化協会、福祉施設等での催しに計7回ほど参加させてもらい三線を弾く機会がありました。 まず9月に自治会と福祉施設での敬老会、11月には文化協会の文化祭、そして12月には福祉施設でのクリスマス会と仕事先の忘年会に参加させてもらう機会をいただきました。 それまでは団体の定期公演での演奏が主でたまに家族や友人の前で正月や試験前に弾く程度でした。弾ける曲数も技量もまだまだですが今年はまた少しだけ三線の世界が広がった気がします。 特に福祉施設でのクリスマス会と仕事先の忘年会では最後の唐船ドーイになると手拍子をしてくれる入所者の方やカチャーシーを踊ってくれる方がいてとてもとても嬉しく思いました。 また1ミリだけ歌って踊れるITコンサルタントに少し近づいたかな。。。なかなか一足飛びにはいきませんがどんなことがあっても三線だけはやり続けます。ブログをお読みいただいている皆様へ。忘・新年会、誕生会といったお祝い事などどのような場でも構いませんので演奏させていただく機会をいただけると大変有難く、嬉しいのでぜひお気軽にお声をおかけください。舞踊や笛、太鼓の先輩方とチームを組んでお伺い致します。 今年の三線演奏は今日のクリスマス会で終了です。後で思ったのですが、来年はサンタクロースの衣装で歌うなどもっと座を盛り上げられるよう精進します。ご一緒させてもらった舞踊はじめ地謡の皆さん、お世話になりありがとうございました。そして今年最後の余興の機会をいただきました入所者をはじめ施設の皆様、本当にありがとうございました。皆様の元気と笑顔をいついつまでも願っております。舞踊・前之浜(めーぬはま)~唐船(とうしん)ドーイ(YouTube) 

2017/12/28

沖縄新進芸能家協会、第51回「定期公演」に出させてもらいました。

思い出す地謡初挑戦のころ12月23日(土)、24日(日)の両日午後5時から那覇市久茂地のタイムスホールで沖縄新進芸能家協会(以下、新進協)の第51回定期公演がありました。2011年の入会以来、右も左も分からぬまま毎年出させてもらっています。入会当初は斉唱だけでしたが、3年前からは無謀にも三線地謡(じうてー、又はじかた。舞踊のバックバンド兼コーラス)にも挑戦しています。先輩に誘われるがままのチャレンジでしたが、後で元会長の方にお話を聞くと昔は地謡に出たい人が沢山いて、元会長も出たくても出れなかったそうです。そんな時代と比べると、最近は趣味の多様化等が影響してか地謡希望者が減っているようです。数が減るということは会としては一見マイナスではあるのですが、出たい側からするとチャンス到来ということになります。元会長の話を思い出しながら、どんな状況も嘆かず、常にプラスにとらえたいとあらためて思います。 さてしかし、運良く地謡に出れるのはよいのですが日頃からの稽古を通じた土台がないと当然練習に苦労します。私は地謡初挑戦の際、本番でチラシ(メインの歌に続く次の歌)の仕上げが間に合わず悔しい思いをした経験があります。潔くよく反省しなければなりませんが、挑戦に失敗はつきものです。それにしてもその時の私は「怖いもの知らず」という言葉がピッタリだと思います。失敗を受け入れてくれたかどうかは怖くてまだ聞けないので分かりませんが、思い出すたびに誘った先輩や周りの地謡のメンバーの皆さん、そして当時の会長に感謝の気持ちでいっぱいになります。恩返しのつもりでこれからも地謡に挑戦しようと今回も地謡希望の「手を挙げました」。演目はもちろん初挑戦の舞踊「前之浜(めーぬはま)」でした。花の舞踊、密かな人気の地謡(じうてー) 舞台の主役はもちろん踊り手ですが、地謡も音曲をやる者からすると「憧れ」、密かな人気です。24日、ドキドキワクワクの本番当日まで三線4名、箏曲、太鼓、笛、胡弓各1名の地謡メンバーと練習に励んできました。さあ、本番、結果は全員無事役割を果たせたと思います。個人的には、構成曲3つ目の「與那原節(ゆなばるぶし)」で少し声がかすれてしまったのが反省ですが昨年よりは落ち着いて歌うことができました。ただ鑑賞した先輩方によると「歌はまあ良かったけど、表情と姿勢を直さないといけないな」との感想をいただきました。顔は自然に、姿勢は構えた位置から微動だにしないのが理想です。しかし、苦しい時に表情に出たり、姿勢もタテノリとはいかないまでも動き過ぎとの指摘は以前に家族や先生方からも指摘されていました。「弾いて歌うのは当たり前。人は姿勢を見ている」とは先輩の厳しくも温かい言。左手の指の運びも含め私には高いハードルばかりですが、有難いアドバイスです。次は少しでもきれいな姿勢で歌が歌えるよう、三線が弾けるよう、練習方法を工夫します。また地謡以外に斉唱の出演も2つあったのですが地謡の練習に追われ、斉唱の方は足を引っ張らないようにするので精いっぱいでした。来年は地謡だけでなく斉唱も万全に仕上げて臨みます。という具合に今年も成果と課題の両方あった定期公演でした。 今年の定期公演は2日間で延べ300人の会員が出演しました。会員は沖縄タイムス伝統芸能選考会の新人・優秀・最高・グランプリの各受賞者です。新進協は昨年創立50年の節目を迎えた団体です。会長(仲村渠達也、箏曲)が沖縄タイムスのインタビューに「次の50年への第一歩となる新進協らしい元気な舞台にしたい」という抱負を述べられたような舞台になったと思います。ご来場いただいた皆さん有難うございました。また沖縄の伝統芸能を直にご覧なられたことのない方は3月11日(日)に芸能の夕べ チャリティー公演(沖縄県社会福祉協議会主催)がありますのでぜひ一度会場へ足を運ばれてみてください。 歌舞伎俳優みたいにカッコイイ会長あいさつ(画像クリックで拡大)舞踊・前之浜(めーぬはま)の本番前地謡練習風景(YouTube)〔関連記事〕沖縄新進芸能家協会 第50回定期公演に出させてもらいました。 

2017/12/26

介護福祉施設「敬老会・誕生会」の余興に出させてもらいました。

福祉施設での演奏今年の敬老の日を含む三連休とその前後に、三線を始めてから考えていた地域の敬老会の余興にいくつか出させてもらいました。その中のひとつ、デイサービス(通所介護)センターでの敬老会・誕生会余興は舞踊をされている大学の先輩と一緒に出させてもらいました。先輩は福祉施設への慰問といったことを日頃からライフワークにしていました。会合などでお会いするたびに「踊るのがとても好き。また楽しい」と聞いていた私は自分もいつか挑戦したい、そして同じように一生の活動にしたいと考えていました。ちょうどそんな時、所属する琉球古典音楽の団体の先輩から職場で敬老会があるので一緒に出ないかと声をかけてもらい、ふたつ返事でお受けするとともに大学の先輩にも声をかけて一緒に参加することになりました。 介護の仕事に携わったこともまた施設に親族を訪ねたこともない私は、合間に直には初めて見る職員の方々のお仕事の様子に大変な感謝の気持ちを持ちました。人は必ず老いる。私の両親も私も。それを誰かが支えているという当たり前のことが初めて大きく自分に迫ってきました。みーそーまー(うちなーぐち=沖縄の古い言語で、ものごとが見えてない、の意)の自分にできることは何だろう、せめて入所されている皆さんに音で何か伝えられたらと思い、思い切り弾き歌いました。皆さん、本日は誠におめでとうございます。心からお姿まで、いつまでも若々しく元気であられますように願います。地域貢献・社会貢献の目標に一歩前進 貴重な機会をいただいた、また出会ったすべての方々と今後も共に活動していければと強く思うのと同時にこの気持ちを忘れずに三線の稽古に精進していきます。施設の代表の方(左)と先輩地謡のメンバーと 

2017/09/30

さんしんの日 イベント

さんしんの日とは3月4日の「さんしんの日」の午後、イベント主会場の読谷村文化センター鳳ホールに行ってきました。目的は古典音楽を代表する曲「かぎやで風節」を弾くためです。この日は、かぎやで風節が(一緒にくてぃ節も)正午から毎正時ごとに午後8時までなんと計9回も琉球古典音楽の各会派によってステージ上で斉唱され琉球舞踊家によって踊られます。かぎやで風節は琉球王国時代の国歌とも評され、私も大好きな歌のひとつです。一斉演奏は主会場だけでなく県内各地、そして県外や海外でも行われたようです。なんというユニークな企画でしょう。このような大きさの伝統的な音楽イベントは他県では類を見ないのではないでしょうか。あらためて沖縄の伝統文化芸能は宝物、大切に残していかなければと思いました。私は主会場には初めて参加したのですが、客席で遠慮がちに歌いました。所属する会の先生方はステージで歌われていたので私もいつか一緒にステージで歌わせてもらえるようもっと稽古と仕事に励みます。〔参考〕さんしんの日とは「一つの趣味は千の嫌悪から成り立つ」 ところで、さんしんの日に合わせたテレビの特別番組や他で面白い話をいくつか聞きました。テレビで見たのが「三線習うと遊び人になる」「三線する者は怠け者」と言われた時代があったという話です。短い内容だったのではっきり分かりませんが戦後の話だと思います。できれば詳しく研究したいと思いますが、これは同じく戦後もしばらくあった方言札とも深く関係するのではないかと思います。 またある師範の先生から聞いた話ですが、お知り合いの三線の先生が奥方に三線を庭に投げられたそうです(・□・;)これは戦後ではなく、数年前の話です。詳しいいきさつは聞けませんでしたが、その先生は三線を愛しすぎてしまい、それでつい奥方が三線に嫉妬してしまったのかも知れません。 以前何かで知った言葉に「一つの趣味は千の嫌悪から成り立つ」というものがあります。これは「一つの好みは千の違和感で成り立つ」ということで、先の先生も千の趣味を経て(捨て)至ったのが三線であり、生涯をかけるほどの思いが三線にあるのではと思います。世の中には常人が及ばない「人外」と呼ばれる世界があるそうです。三線の世界も時代時代をこのような方が様々な困難に遭いながらもそれを打破してきたから現代まで三線が継承されてきたのだと思います。この先生も三線に魅せられた方であり、また一流の通る道ではないでしょうか。ぜひどのような先生かお会いさせていただいてお話お伺いし、私の三線研究に生かしたいと思います。 さんしんの日のイベントの話に戻り、かぎやで風節の斉唱と斉唱の間は民謡の世界で活躍中の多くの歌者がそれぞれ歌を披露しました。今年はスペシャルトークゲストとして出演した元ザ・ブームの宮沢和史さんも歌(島唄)を披露していました。皆さん、素敵な歌でした。 

2017/03/05

沖縄新進芸能家協会、第50回「定期公演」に出させてもらいました。

プログラム等に名前が「太田」と載ることが多いのですが、正しくは点のない「大田」です(笑) 去る12月17日(土)、18日(日)の両日午後5時から那覇市久茂地のタイムスホールで沖縄新進芸能家協会の第50回定期公演がありました。 沖縄新進芸能家協会(略称・新進協)とは沖縄タイムス伝統芸能選考会の三線・筝曲・太鼓・笛・胡弓(沖縄の島言葉では「くーちょー」と言ったりもします)・舞踊の6部門の入賞者からなる団体です。賞は新人賞・優秀賞・最高賞・グランプリがあり、公演には中学生から70代まで幅広い年齢の会員が延べ340人出演しました(主催者発表)。 今年は50回目の節目ということもあり演目も幅広く構成され、舞踊は古典や雑踊だけでなく創作も盛り込まれ、また古典音楽・三線の演目も多めだった気がします。一日18演目、2日間合計で36演目でした。3年前は2日間で約20演目だったのでなんと約1.7倍の演目数アップ!一日3時間超の公演でした。ご来場いただいた方には十分楽しんでいただけたのではないかと思います。(ちょっと長かったかな!?)演目数アップのおかげもあり、私は2日間で古典音楽斉唱2つ、舞踊の地謡3つに出させてもらいました。 斉唱のうち「茶屋節・すき節」は手を忘れてしまいその分、歌でカバーしようと思いましたが後でDVDを見るのが怖い。。地謡はなんとかミスなくこなせましたがまだまだ練習不足を感じます。あと出番が終わって客席から他の舞踊地謡を見ると踊り手をしっかり見ながら歌っていました。自分は歌うので精一杯で舞踊の踊りを見る余裕がなかったのに気づきました。今年も収穫と反省のあった定期公演でした。 反省といえば、鎌田会長から「伊野波節(ぬはぶし)の独唱、一緒にやろうか」と言われビビッてしまい、断ったのもひとつです。頼まれごとは試されごと、頼まれたら「はい、喜んで」と引け受けなさい、と日頃から教わっているのにまだ実践が足りません。また会長にも日頃から、少し背伸びした方が上達につながる、舞台の体力は舞台でしかつかない、といわれているのにです。ま、でも会長は私の実力を知っているはずなので恐らく冗談だったに違いない。いや、一皮むけるチャンスを逃したな。。。気を取り直して、公演の紹介は20日の沖縄タイムスでも少しされていたのでご興味のある方はぜひご覧ください。 余談ですが、公演の翌日、父に「昨日の公演、新聞に載っているはず」というと「趣味どぅやるむんぬ新進芸能家やんどぉでぃいらりてぃタイムスんかいしかさりてぃ・・・(趣味なのに新進芸能家だぞといわれタイムスにおだてられて・・・)」と批判します。確かに私は趣味ですが、「父チャン、でも会員の中には本当にすごい技量を持つ将来の実演家がいっぱいいるぜ」と心穏やかに話します。舞台を見た人なら分かるかもしれません。父も本当は沖縄の芸能の素晴らしさ、それは沖縄の宝であることを知っています。父も三線を習い新人賞に合格していますし、私と公演に足を運んだり、私の歌を聴いて励ましたりくれます。ただ私の仕事なり諸々の成果が乏しいため私に不満があるのです。 父チャンごめんよ。でも三線弾いて歌っていると心が満たされるんだ、特に舞台などプレッシャーが大きい時ほど、また仲間と一緒にやる時ほど、深い喜びの中にいる自分を感じるんだ。例えると「かぎやで風節」の歌詞に出てくる「蕾で居る花の露行逢た如」(蕾んでいた花が朝露を受けて花開いたような)喜びだよ。三線の演奏と歌はともかく、魂の叫びだよ。それにしても短い歌詞で嬉しい気持ちを見事に表現するウチナーンチュの先人の感性の豊かさにもあらためて感動だね。今度一緒に三線弾こうねー。仕事も頑張るからさ。ともあれ出演された皆様、関係者の皆様大変お疲れ様でした。 最後に、写真を撮る余裕がなかったのですが17日の午前中の控室での練習の様子を紹介します。創作舞踊・巌の松(いわおのまつ)の本番前三線地謡練習風景(YouTube)本番の結果はいかに。。。 本番の様子をご覧になられたい方は第50回定期公演DVD(17日、18日の2本、各3,000円)が販売されますのでお近くの会員または私までお求めいただけると大変嬉しいです。三線についてはまたちょくちょく書いていきたい思います。 すべての曲を弾いて歌えるように早くなりたい。目標のひとつ! 

2016/12/22

大田 守昭

有限会社アルテピナコテーク沖縄
代表取締役
大田 守昭

おおた もりあき 沖縄県沖縄市出身
このブログは沖縄のインターネットサービス会社・アルテピナコテーク沖縄の代表がお客様及びブログを読んでくれた方お一人おひとりのお仕事がうまくいったり、夢が叶ったりしたらいいなと願いながら書かせてもらうものです。それを通じて私自身も仕事がうまくいき、夢が叶う日が来たらいいなと願いながら書かせてもらうものでもあります。システムや運営はすべて自社になります。もしお仕事のご相談などいただけたら「唐船ドーイ」を弾き歌いながらお話お伺いさせていただきます。まだ練習中ですが。。。

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