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アルテ・大田の日々好日 ~思い立つ日が最上吉日~

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介護福祉施設「敬老会・誕生会」の余興に出させてもらいました。

福祉施設での演奏今年の敬老の日を含む三連休とその前後に、三線を始めてから考えていた地域の敬老会の余興にいくつか出させてもらいました。その中のひとつ、デイサービス(通所介護)センターでの敬老会・誕生会余興は舞踊をされている大学の先輩と一緒に出させてもらいました。先輩は福祉施設への慰問といったことを日頃からライフワークにしていました。会合などでお会いするたびに「踊るのがとても好き。また楽しい」と聞いていた私は自分もいつか挑戦したい、そして同じように一生の活動にしたいと考えていました。ちょうどそんな時、所属する琉球古典音楽の団体の先輩から職場で敬老会があるので一緒に出ないかと声をかけてもらい、ふたつ返事でお受けするとともに大学の先輩にも声をかけて一緒に参加することになりました。 介護の仕事に携わったこともまた施設に親族を訪ねたこともない私は、合間に直には初めて見る職員の方々のお仕事の様子に大変な感謝の気持ちを持ちました。人は必ず老いる。私の両親も私も。それを誰かが支えているという当たり前のことが初めて大きく自分に迫ってきました。みーそーまー(うちなーぐち=沖縄の古い言語で、ものごとが見えてない、の意)の自分にできることは何だろう、せめて入所されている皆さんに音で何か伝えられたらと思い、思い切り弾き歌いました。皆さん、本日は誠におめでとうございます。心からお姿まで、いつまでも若々しく元気であられますように願います。地域貢献・社会貢献の目標に一歩前進 貴重な機会をいただいた、また出会ったすべての方々と今後も共に活動していければと強く思うのと同時にこの気持ちを忘れずに三線の稽古に精進していきます。施設の代表の方(左)と先輩地謡のメンバーと 

2017/09/30

湛水流伝統保存会、第29回「定期演奏会」に出させてもらいました。

練習の成果を試す 去る3月19日日曜日の午後、首里公民館大ホールで湛水流伝統保存会の第29回定期演奏会がありました。プログラム後半、私は人生初の独唱に挑戦させてもらいました。「練習の成果を試合で試すんだ」テニスの錦織圭選手に試合前そう言って鼓舞するマイケルチャンコーチをテレビの特番で見たことがあります。いい言葉だな、と覚えていた私は舞台に座りながら自分で自分に言い聞かせていました。舞台で目にした赤や緑色のフットライトの美しいコントラストとまぶしさを私は一生忘れないと思います。来場者は80人ぐらいだったでしょうか。100人はいたでしょうか。緊張してはいけないと客席を見ないよう目線をずっと下げていたので分かりません。それが功を奏し、またさっきの言葉のお蔭もあってかあまり緊張せず、なんとか歌い終わることができました。 私が心掛けたのは、練習の成果を試す、ともうひとつ「無心」になるということでした。私情雑念をきれいさっぱり捨てようと思いました。お蔭である程度集中することができました。しかし、練習の成果を試す、という技量の面では、歌の出し口の音程と曲想をイメージしながら歌うこと、三線のテンポが早くならないこと、そして思い切り歌うこと、これらを目標にしていたのですが半分ほどしかできませんでした。やはり実力以上、練習以上のものは出せないようです。いつもハラハラドキドキ、私流ぎりぎり突破法 4、5ヵ月ほど前、独唱の話をいただいた時、まだ自分には時期尚早だろうと思っていたので一瞬ビビりましたが、ありがとうございます、喜んでさせてもらいます、と受けさせていただきました。技量的にはまだまだですが、若手育成という雰囲気が去年の演奏会あたりからありました。もう40後半のおっさんなので若手ではないのとまだまだ人前で歌えるレベルではありませんでしたが、発想を変えると、条件は満たしていないが歌わせてもらえる。これはなんて有難いことなんだろう、チャンスだと思いました。また三線を始めるのが遅かった私の場合、効率よく上達するには人前で数多く歌うしかないと思いました。そこで稽古日はもちろん倫理法人会の経営者モーニングセミナーや友人の家やお店、三線サークル、また恥をかくのを覚悟でラジオでも歌わせてもらいました。案の定失敗したり、震えたりもしましたが徐々に落ち着いて歌えるようになりました。〔参考〕できないことができるようになるには 終わった今、チャレンジしてよかったという気持ちと少し自信がつきました。と同時にもっともっと練習して実力を付けないといけないと思いました。今回は公民館での演奏会だったので実現したという面が非常に大きいからです。湛水流の師範の先生と父からは歌に味がないという有難い指摘をいただきました。大きな舞台では本当にまだまだ歌えません。私は運がいい。 演奏会までは毎週木曜日に湛水流の会長、副会長をはじめ各師範の先生や先輩方にひとかたならぬ指導と励ましの言葉をいただき大変感謝です。また一緒に舞台に上がらせてもらいました他の独唱メンバー三名にも感謝です。勝手に大きな力をいただきました(笑)。演奏会には心の支えに両親や友人に来てもらいました。そのほか携わってくれた皆様すべてにただただ感謝です。来年は節目の第30回演奏会です。また舞台に出させてもらえるよう、何か恩返しできるよう稽古に精進します。※動画追加しました(YouTube)(開演前、余裕のVサイン)(演奏会終了後、応援に来てくれた湛水流の先輩と)  プログラムはこちら↓(クリックで中が見れます。PDFファイルが別窓で開きます) 

2017/03/28

さんしんの日 イベント

さんしんの日とは3月4日の「さんしんの日」の午後、イベント主会場の読谷村文化センター鳳ホールに行ってきました。目的は古典音楽を代表する曲「かぎやで風節」を弾くためです。この日は、かぎやで風節が(一緒にくてぃ節も)正午から毎正時ごとに午後8時までなんと計9回も琉球古典音楽の各会派によってステージ上で斉唱され琉球舞踊家によって踊られます。かぎやで風節は琉球王国時代の国歌とも評され、私も大好きな歌のひとつです。一斉演奏は主会場だけでなく県内各地、そして県外や海外でも行われたようです。なんというユニークな企画でしょう。このような大きさの伝統的な音楽イベントは他県では類を見ないのではないでしょうか。あらためて沖縄の伝統文化芸能は宝物、大切に残していかなければと思いました。私は主会場には初めて参加したのですが、客席で遠慮がちに歌いました。所属する会の先生方はステージで歌われていたので私もいつか一緒にステージで歌わせてもらえるようもっと稽古と仕事に励みます。〔参考〕さんしんの日とは「一つの趣味は千の嫌悪から成り立つ」 ところで、さんしんの日に合わせたテレビの特別番組や他で面白い話をいくつか聞きました。テレビで見たのが「三線習うと遊び人になる」「三線する者は怠け者」と言われた時代があったという話です。短い内容だったのではっきり分かりませんが戦後の話だと思います。できれば詳しく研究したいと思いますが、これは同じく戦後もしばらくあった方言札とも深く関係するのではないかと思います。 またある師範の先生から聞いた話ですが、お知り合いの三線の先生が奥方に三線を庭に投げられたそうです(・□・;)これは戦後ではなく、数年前の話です。詳しいいきさつは聞けませんでしたが、その先生は三線を愛しすぎてしまい、それでつい奥方が三線に嫉妬してしまったのかも知れません。 以前何かで知った言葉に「一つの趣味は千の嫌悪から成り立つ」というものがあります。これは「一つの好みは千の違和感で成り立つ」ということで、先の先生も千の趣味を経て(捨て)至ったのが三線であり、生涯をかけるほどの思いが三線にあるのではと思います。世の中には常人が及ばない「人外」と呼ばれる世界があるそうです。三線の世界も時代時代をこのような方が様々な困難に遭いながらもそれを打破してきたから現代まで三線が継承されてきたのだと思います。この先生も三線に魅せられた方であり、また一流の通る道ではないでしょうか。ぜひどのような先生かお会いさせていただいてお話お伺いし、私の三線研究に生かしたいと思います。 さんしんの日のイベントの話に戻り、かぎやで風節の斉唱と斉唱の間は民謡の世界で活躍中の多くの歌者がそれぞれ歌を披露しました。今年はスペシャルトークゲストとして出演した元ザ・ブームの宮沢和史さんも歌(島唄)を披露していました。皆さん、素敵な歌でした。 

2017/03/05

沖縄新進芸能家協会、第50回「定期公演」に出させてもらいました。

プログラム等に名前が「太田」と載ることが多いのですが、正しくは点のない「大田」です(笑) 去る12月17日(土)、18日(日)の両日午後5時から那覇市久茂地のタイムスホールで沖縄新進芸能家協会の第50回定期公演がありました。 沖縄新進芸能家協会(略称・新進協)とは沖縄タイムス伝統芸能選考会の三線・筝曲・太鼓・笛・胡弓(沖縄の島言葉では「くーちょー」と言ったりもします)・舞踊の6部門の入賞者からなる団体です。賞は新人賞・優秀賞・最高賞・グランプリがあり、公演には中学生から70代まで幅広い年齢の会員が延べ340人出演しました(主催者発表)。 今年は50回目の節目ということもあり演目も幅広く構成され、舞踊は古典や雑踊だけでなく創作も盛り込まれ、また古典音楽・三線の演目も多めだった気がします。一日18演目、2日間合計で36演目でした。3年前は2日間で約20演目だったのでなんと約1.7倍の演目数アップ!一日3時間超の公演でした。ご来場いただいた方には十分楽しんでいただけたのではないかと思います。(ちょっと長かったかな!?)演目数アップのおかげもあり、私は2日間で古典音楽斉唱2つ、舞踊の地謡3つに出させてもらいました。 斉唱のうち「茶屋節・すき節」は手を忘れてしまいその分、歌でカバーしようと思いましたが後でDVDを見るのが怖い。。地謡はなんとかミスなくこなせましたがまだまだ練習不足を感じます。あと出番が終わって客席から他の舞踊地謡を見ると踊り手をしっかり見ながら歌っていました。自分は歌うので精一杯で舞踊の踊りを見る余裕がなかったのに気づきました。今年も収穫と反省のあった定期公演でした。 反省といえば、鎌田会長から「伊野波節(ぬはぶし)の独唱、一緒にやろうか」と言われビビッてしまい、断ったのもひとつです。頼まれごとは試されごと、頼まれたら「はい、喜んで」と引け受けなさい、と日頃から教わっているのにまだ実践が足りません。また会長にも日頃から、少し背伸びした方が上達につながる、舞台の体力は舞台でしかつかない、といわれているのにです。ま、でも会長は私の実力を知っているはずなので恐らく冗談だったに違いない。いや、一皮むけるチャンスを逃したな。。。気を取り直して、公演の紹介は20日の沖縄タイムスでも少しされていたのでご興味のある方はぜひご覧ください。 余談ですが、公演の翌日、父に「昨日の公演、新聞に載っているはず」というと「趣味どぅやるむんぬ新進芸能家やんどぉでぃいらりてぃタイムスんかいしかさりてぃ・・・(趣味なのに新進芸能家だぞといわれタイムスにおだてられて・・・)」と批判します。確かに私は趣味ですが、「父チャン、でも会員の中には本当にすごい技量を持つ将来の実演家がいっぱいいるぜ」と心穏やかに話します。舞台を見た人なら分かるかもしれません。父も本当は沖縄の芸能の素晴らしさ、それは沖縄の宝であることを知っています。父も三線を習い新人賞に合格していますし、私と公演に足を運んだり、私の歌を聴いて励ましたりくれます。ただ私の仕事なり諸々の成果が乏しいため私に不満があるのです。 父チャンごめんよ。でも三線弾いて歌っていると心が満たされるんだ、特に舞台などプレッシャーが大きい時ほど、また仲間と一緒にやる時ほど、深い喜びの中にいる自分を感じるんだ。例えると「かぎやで風節」の歌詞に出てくる「蕾で居る花の露行逢た如」(蕾んでいた花が朝露を受けて花開いたような)喜びだよ。三線の演奏と歌はともかく、魂の叫びだよ。それにしても短い歌詞で嬉しい気持ちを見事に表現するウチナーンチュの先人の感性の豊かさにもあらためて感動だね。今度一緒に三線弾こうねー。仕事も頑張るからさ。ともあれ出演された皆様、関係者の皆様大変お疲れ様でした。 最後に、写真を撮る余裕がなかったのですが17日の午前中の控室での練習の様子を紹介します。創作舞踊・巌の松(いわおのまつ)の本番前三線地謡練習風景(YouTube)本番の結果はいかに。。。 本番の様子をご覧になられたい方は第50回定期公演DVD(17日、18日の2本、各3,000円)が販売されますのでお近くの会員または私までお求めいただけると大変嬉しいです。三線についてはまたちょくちょく書いていきたい思います。 すべての曲を弾いて歌えるように早くなりたい。目標のひとつ! 

2016/12/22

大田 守昭

有限会社アルテピナコテーク沖縄
代表取締役
大田 守昭

おおた もりあき 沖縄県沖縄市出身
このブログは沖縄のインターネットサービス会社・アルテピナコテーク沖縄の代表がお客様及びブログを読んでくれた方お一人おひとりのお仕事がうまくいったり、夢が叶ったりしたらいいなと願いながら書かせてもらうものです。それを通じて私自身も仕事がうまくいき、夢が叶う日が来たらいいなと願いながら書かせてもらうものでもあります。システムや運営はすべて自社になります。もしお仕事のご相談などいただけたら「唐船ドーイ」を弾き歌いながらお話お伺いさせていただきます。まだ練習中ですが。。。

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